大企業は安泰という日本の神話

働き方

大企業に就職すれば安泰という時代は終わった

かつての日本では、社員をすべて家族のように大事にする経営トップがたくさんいました。
その代表と言っていい存在が、現在はパナソニック株式会社と社名を変えたものの、会社として産声を上げたときには松下電器と呼ばれていた会社の社長である、松下幸之助氏です。
松下幸之助氏は、乾電池を作り出し、これを奥様と2人でリヤカーを押して販売するところから会社を興しました。
ただ、当時は乾電池は画期的な発明でしたので、みるみるうちに松下電器は一流会社になっていきます。
その一方で社長である松下幸之助氏は、自分よりもはるかに若い社員から常に話を聞き、教えを乞うていました。
それは、松下幸之助氏が自らに学がないことを認め、自分よりもはるかに頭脳明晰な社員を信頼したからこそ、松下電気は世界にその名をはせる大企業になったのです。
そんな松下幸之助氏は、絶対に社員は解雇しないことを非常に大事にしていました。
社員は家族、そしてその家族の社員もまた家族と考えていたのです。
こうした考え方は他の一流企業には多く備わっており、ほとんどが終身雇用制度を採用していました。
そんな企業の多くが高度経済成長を支えたのは確かですが、時代とともに変わり、ついにパナソニックも社員の希望退職を募らなくては、経営が成り立たなくなってしまったのです。

崩れた大企業は安泰という神話

大企業に就職することは、寄らば大樹の陰とよく言われたものです。
定年まで務めることができ、年功序列で給料や役職が挙がっていき、さらに会社は絶対になくなることはないというのが、かつての日本の大企業だったからです。
ところが、今や大企業がいきなり倒産、あるいは経営破綻というニュースがセンセーショナルな驚きとともに飛び込んでくることは、もはや珍しくなくなりました。
度重なる不正、さらに不正を隠ぺいする体質は、規模の大きな企業ほど多く、さらに外部からはわかりにくいものです。
そのため、いったんそれがわかってしまうと、これまでファンだった消費者が離れ、株主からは非難を浴びせられ、最終的には海外の会社に買収されて会社がなくなったり、子会社化してかろうじて生き残ったりすることも多くなっています。

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