コロナによる外出自粛から見えてきたテレワークの理想と現実

時事ネタ

ライフスタイルの多様化や子育てとの両立で注目を集めていたテレワーク

近年の議論では、子育てとの両立やライフスタイルの多様化に合わせてテレワークの導入が理想だと叫ばれてきました。
少子高齢化により、子育て支援策の推進のために導入する企業が少しずつ見られたうえ、家族の介護が必要な方も働きやすいとして注目されていたのです。
もっとも、希望者の極一部だけが導入するのが一般的で、コロナショックがなければ、企業全体でテレワークを推進するべきときが来るのはあり得なかったかもしれません。
営業自粛や外出自粛要請、3密の回避などが求められる中、これまで通りの業務ができなくなり、テレワークの導入に踏み切った企業が少しずつ増えています。
もっとも、テレワークを行う人が増えてきたことで、その働き方の特徴や難しさ、メリット、デメリットが鮮明になりました。
どのようなメリットやデメリットが明らかになったのか、今後のテレワークの導入やあり方を検討するためにも見ていきましょう。

通勤時間のカットとストレスの緩和

コロナの感染予防のために満員電車を避け、都心部への人の集中を抑える必要があり、テレワークの導入が推進されました。
感染予防に役立つのはもちろんですが、平時であっても、テレワークは通勤時間のカットと満員電車によるストレスの緩和につながります。
満員電車に揺られ、残業をして終電で疲れ果てて帰ってくるといった日常から解放されるのがメリットです。
テレワークを行うようになってから、睡眠時間が増えた、朝がゆっくりでき、朝食をしっかり食べられる、家族の時間が増えたなど、生活リズムが整い、生活習慣が改善されたという意見が多く見られます。

地球温暖化防止や東京オリンピック開催にも役立つ

テレワークの導入が進めば、鉄道やマイカーによる人の移動が減らせます。
交通機関から生じる二酸化炭素の排出量が減ることで、地球温暖化防止に役立ち、環境貢献ができるのもメリットです。
東京オリンピックは開催が延期されていますが、開催期間中はオフピーク通勤やテレワークを導入するよう推奨されてきました。
実際にはなかなか取り組みが進まなかったのが、コロナの影響で一気に推進されたのも1つのメリットです。

子育てと両立しやすいはずが…

これまで小さなお子様がいる方や、待機児童問題により保育所が見つからない人にとっては、テレワークができれば理想と言われていました。
この問題は実際に解決したのでしょうか。
ママもパパもテレワークを始めて明らかになったのが、子どもがいると仕事がしにくいという問題でした。
コロナ感染拡大で学校が休校になったことも原因の1つではありますが、子どもがうるさくて仕事に集中できない、仕事をしていると子どもが邪魔してくる、3度の食事を作るのが大変、子どもの世話をしながらだと仕事が中断してしまうなどの問題が生まれました。
テレワークの導入が進まなかったときには、一番のメリットと考えられていた子育てとの両立が、実はテレワークのやりにくさにつながったという思わぬ問題に直面したのです。
今後、この環境をどう改善していくか、経営者側と個々の従業員における創意工夫が求められます。

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